健康経営優良法人認定制度について

 2017年2月21日に健康経営優良法人認定制度の2017年度認定法人と
して、「大規模法人部門(ホワイト500)」に236法人、「中小規模法人部門」は95法人が認定されました。健康経営優良法人認定制度とは、健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度ですが、健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に実践することによって、従業員の健康管理・健康づくりによる医療費という経費の節減のみならず、生産性の向上や従業員の創造性の向上、企業イメージの向上を目指し、企業のリスクマネージメントにもつながるものと考えられて
います。また、健康経営に取り組む優良な法人を認定制度で「見える
化」することで、従業員や求職者、関連企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目的としています。
 この制度は、中小規模の企業や医療法人を対象とした「中小規模法人部門」と規模の大きい企業や医療法人を対象とした「大規模法人部門」の2つの部門に分け、それぞれの部門で「健康経営優良法人」を認定しています。認定基準は1.経営理念(経営者の自覚)、2.組織体制、3.制度・施策実行、4.評価・改善、5.法令遵守・リスクマネージメントという大項目からなります。認定基準の小項目は「中小規模法人部門」と「大規模法人部門」で異なりますが、経営者の従業員の健康に対する理念を明確にし、対応責任者を決め、遵法を重視しながら従業員の健康管理施策を計画的に実施し、評価するという考え方は共通のものです。健康管理施策の中では、健康診断の実施と受診率100%またはその
ための受診勧奨の取り組み、健康診断の効果的な活用や昨年から義務化されたストレスチェックの実施などが求められています。
 従業員の健康について考え、健康診断を実施してきている法人において、それほど高いハードルではないと思います。一方で、法人にとって金融市場や労働市場、公共調達などにおいて、インセンティブが期待できます。来年度の取得に向けて準備を考えてみられてはいかがでしょうか。

参考
健康経営優良法人認定制度について
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/
yuuryouhoujinseido.pdf

健康経営優良法人の認定基準
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/ninteikijun.pdf

医療法人社団 清水橋クリニック 労働衛生コンサルタント 医師 古川 泰

挿絵:special thanks gallery ogiwara

2017年03月15日